アイ,ロボット

序盤ではられた伏線が綺麗に後半に繋がっていくのがとても良い。
スプーニ―(ウィル・スミス)のロボットを嫌う理由は説得力もあり、
それによってできた腕が最後まで物語に影響し、
サニーはその理由を覆す行動をする。
これにつながる伏線が冒頭から出ていたが、どこと無くわかるのに明確にはわからない。

CMでもずっと放送されてきた三原則も上手く作られているが、
長い目で見ると人間を守るためには人間を制御するしかないと独自に解釈することも素晴らしい。
この解釈はもっともで、こう考えるのも当然であるように思う。
この解釈が視聴者にもう少し人間のことについて考えるぐらいのインパクトが欲しかった。

結局はサニーもスプーニ―も博士を監視し優位であったはずの物も博士の考えた通りに手のひらの上で遊ばれていたというのも良い。
命と引き換えではあるが確信犯的な博士の行動は今までのロボットの映画には見られないものであると思う。
中盤から博士が言い出したロボットは秘密を持つということも、ラストでしっかり使われる。

ただ、物語がハッピーエンドに行き過ぎで、博士の死も全く悲しいイメージは無い。
サニーが何らかの理由で壊れるとか、ウィルが目的を果たしたのち死ぬもしくは腕がつかえなくなる等、
なにか心に残るようなことをしないと、上っ面だけで終わってしまうのではないだろうか?

サニーがウィンクをしたときは巧いと思った。



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